7年間食べログヘビーユーザーがオススメする六本木一丁目ランチ
1年半の間、六本木一丁目のいろんなランチを食べてきてデータが蓄積されてきたので、その中の厳選3店を紹介したいと思います。ランチの質は午後の仕事の質です。なので食べログの行きたいリストには気になる店を常にストックしていて、枯渇したらその都度仕入れてます。
紹介する3店はそれぞれ違うジャンルから選びました。どれかは絶対お気に入りになると思うので、ぜひ行ってみてください!
六本木一丁目ランチの選定基準
六本木一丁目ランチは高いです。だいたいどこの店行っても1,000円が基本です。800円代だったら安いな、と感じるぐらいです。最初はみんな「高い、高い」って言うんですが、半年過ごすと普通に1,200円ぐらいは真顔で出すようになります。慣れって怖い。
なので安さ × 美味さ = コスパを店を選ぶ基準として紹介します。
個人的ベスト3選
黒猫夜 六本木店
ここのランチは週替わりの土鍋で食べる創作ランチ1品のみの提供ですが、公式インスタで毎週紹介してくれてるので行ってみて苦手なものが入ってて食べれなかった、みたいなことはありません。
スティーブ・ジョブズがいつも同じ服を着ていた理由は決断する回数を減らすためと言われてます。人間は決断するたびにエネルギーを消費しているので、決断せずにメニューを決めれるっていうのはむしろ良いことだと思います。
「こういうおしゃれな感じの料理って女子が好きなのはわかるけど、味がそっけないと言うか男の俺にとっては無味に近い。」と思うかもしれませんが、全っ然違います!
ちゃんと野菜が入ってるけど旨味がしっかりしてて、ご飯が進む味なんだけどしょっぱくはないという絶妙なバランスをどのメニューでもキープしてくるプロ精神!!!しかも土鍋がアッツアツなので終盤はおこげができちゃってそれがまた美味い...!
でもそれだけじゃなくて、店がおしゃれなんです。まず入り口は中国マフィアのアジトの玄関(褒めてる)みたいな感じで誰かに話したくなること間違いなしの見た目。店内はモダンチャイニーズな雰囲気で、上司、部下、友達、ひそかに狙ってる子、誰と来ても失敗しないやつです。
これだけそろってて990円です。このレベルで1,000円出すとお釣りが返ってくるランチはかなりコスパがいいですね。
ぜひ1発目に紹介したかったお店なのでテンション上がりました。一応念のために言っておくとこの記事にスポンサーなんかいません。いるわけないです。勝手にやりたくてやってるだけです。
強いて言えば欠点は電子決済が使えないことと閉まるのが早い(13:30ぐらいに行くともう厳しい)こと。
アジト 六本木
ここはセンスという観点だと黒猫夜とタイマンはれるレベルだと思います。
店内はおしゃれで温かい雰囲気で、なんかいつもきれいかわいい系のお姉さんが多い気がします。ちょっと気まずいぐらいの人間関係の上司と来るにはあまり適してないかもしれないですが、それ以外の同僚や友達と来るのはバッチリだと思います。
パスタランチは900円でパン、サラダ、アイスティーが付いてくるという六本木一丁目ランチ屈指のコスパの良さです。運良ければ店先にタダで持ち帰れるコーヒーがあります。多分。僕は飲めたことないけど。パスタは常に6種類ぐらいから選べてその時の口にバッチリ合うやつを頼めます。
やっぱりですね、センス良いな〜ってお店は野菜が美味いです。ここのサラダはボリュームはそんなにないんですが美味しいです。質がいいというか、なんというか、クソな野菜ってベチョベチョしてたりするじゃないですか。ここのはちゃんとシャキシャキしてコリコリしてます。
そのサラダにかけるドレッシングもまたセンス良くて、酸味がありつつもベーコン(が入ってる気がした)のあの香ばしくて肉肉しい香りと調和してて、パンがふにゃふにゃになるまで全部吸い取りたくなる味です。
メインのパスタは王道を若干外してくるおしゃれな感じなんですけど、おしゃれ狙っておしゃれ以外のパラメーターが0になってるようなそこらのパスタとは違います。ちゃんと美味しくておしゃれで満足感の高い、コスパが良いランチです。
鳥酎
最後3つ目のお店をどこにするか正直かなり迷ったんですが、このお店にしました。なぜならたったの800円ですげーボリューミーな鶏料理定食が食えるから!
六本木一丁目と言っておきながら溜池山王エリアなのでちょっと歩くんですが、しょうがないです。コスパ良いランチを求めるならそれぐらいの犠牲は払いましょう。
上2つとちょっと毛色が違って、かなりサラリーマン寄りのお店というか、男くさい感じがします。とは言っても女性が1人で入れないレベルかというとそうではなく、わりと女性だけで来店してるのを見るんですが、なんせ鶏がでけーです。がっつり腹減らしてから来てください。
このお店ではチキン南蛮定食とから揚げ定食を食べたことあるんですが、どっちも量多いし本当にジューシーで彼氏に食わせたら絶対喜ぶだろうな〜これ、っていう味です。から揚げにマヨネーズ添えるセンス大好きです。から揚げにマヨネーズをちょっとつけすぎたぐらいで口に入れて、そのあとにご飯をかき込む時の「ああこんな油ものに油をつけて食べるなんて私ダメになっちゃう」っていう背徳感を感じながら食べるのが1番ウマいです。
あと特筆すべきポイントは店員のお兄さんたちがすっごい気持ちがいいです。ハキハキしてて明るいし、料理が出てくるのも早くてテキパキしてるし、午後から仕事がんばろーと思えるのでなんか好きです。
最後にお願い
「◯◯が食べたいんですけど、どっかいい店ないですか」「なんでもいいからうまい店もっと教えろこら」って言ってくれたら絶対に提案できるんで、Twitterフォローお願いします!
Reactアプリを人生で初めて速くしてみる
動機
第7回Ginza.jsに参加した時にmottox2さんのLTでServer Side Renderingの文脈でPre-renderingの話が出ました。
「アプリケーションを作る」という経験はあるものの、最適化・高速化するという経験はなかったので、なんか面白そうだしやってみようと思いました。
#ginzajs から何か一つ持って帰りたいので、自分で作ったReactアプリでPre-renderingしてみてPageSpeed Insightsのスコアどんだけ改善できるかやってみる
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) 2019年12月9日
Pre-renderingとはなんぞや
Googleで検索するとトップに出てきたので僕の適当な説明よりもこちらを参考にしてもらえればと思いますが、
https://greative.jp/page/guidebook-spa-ssss-1/
僕の理解だとPre-renderingは「ビルド時にアプリの初期状態のHTMLをレンダリングしておいて、リクエストがあったらまずそれをレスポンスで返す」ということだと認識してます。
なので通常SPAだとクライアント側でJavaScriptがHTMLをレンダリングし始めるので時間がかかるけど、とりあえず目に見えるHTMLが最初に返ってくるからユーザーから見るとレスポンスが速く感じるというメリットがあります。
Pre-renderingしてみた
構成
Reactアプリケーションをビルドして生成された静的ファイルをnginxが返しています。
react-snapshot
LTでも紹介があったこのライブラリを使ってみました。
使い方はとても簡単で、まずこのライブラリをインストールしてください。
インストールし終わったらReactDOMがレンダリングしているところをreact-snapshotに任せてください。
@@ -1,5 +1,5 @@ | ||
import * as React from 'react'; | ||
import * as ReactDOM from 'react-dom'; | ||
const { render } = require('react-snapshot'); | ||
import App from './App'; | ||
import { Provider } from 'react-redux'; | ||
@@ -14,7 +14,7 @@ const store = createStore<SNSAccountState, any, any, any>( | ||
composeWithDevTools() | ||
); | ||
ReactDOM.render( | ||
render( | ||
<Provider store={store}> | ||
<App /> | ||
</Provider>, |
次にpackage.jsonのscripts部分を以下のように書き換えます。
"build": "node scripts/build.js", | ||
"build": "node scripts/build.js && react-snapshot", |
これでビルド時にPre-renderingが自動で行われ、ページのスナップショットが作成されます。
もともとあったindex.htmlは200.htmlに転生し、ビルド時に撮られたスナップショットが新しいindex.htmlを担当します。リクエストされたURLのスナップショットがあればindex.htmlが呼ばれますが、もし存在しない場合は200.htmlが返されます。
これだけでPre-renderingされたスナップショットが返るようになるってすごい。
PageSpeed Insightsの改善
もともとのスコアはこんな感じです。
モバイル改善前
PC改善前
いや、スコアが低いのはわざとですよ?わざと。
じゃないとどれくらい改善されたかわかりづらいじゃないですか。
やだなあ。
モバイルの12ってなんなんだよマジで...
では、Pre-renderingを導入した結果を見てみましょう。
モバイル改善後
改善前12 → 改善後13
え、1しか上がってない...
PC改善後
改善前70 → 改善後67
なんか下がってるんですけどwwwwww
Pre-rendering自体はPageSpeed Insightsのスコアには影響をあまり与えないのかもしれないです。ただ体感的にはファーストページローディングはけっこう速くなったように感じますし、効果は確実にあったと思います。
gzipでスコア上げる
「基本中の基本だろ」と言われるかもしれないですが、ビルドされたファイルをgzipで圧縮するようにしました。
compression-webpack-plugin
圧縮する方法はいくつかあると思いますが、今回このライブラリを導入することにしました。
使い方はwebpackのconfigのpluginに追加するだけです。このライブラリを使うとgzipで圧縮したものとしてないものの両方がビルドされます。通常の設定だとgzipで圧縮してない方が返されてしまうので、圧縮した方を返すように一緒にnginx.confの設定も変更しました。
これでgzipで圧縮されたものが先に呼ばれ、もし圧縮されたものがなかったら今まで通りのファイルが呼ばれるようになります。
モバイル改善 + 圧縮後
PC改善 + 圧縮後
だいぶ改善しました。特にPCは緑色になってくれてよかったです。
終わり
LTを見に行ったことで新しいことにチャレンジできたので、また行きたいなと思いました。
GraphQL PlaygroundをGCPのIAP認証効かせたまま使う方法
Apolloを使ってGraphQLのAPIを作っていたときにGraphQLのPlaygroundがエラーでどうにも動かなくてはまったので、解決方法を共有します。
状況
Node.jsにApollo ServerをインストールしてAPIのベースを作りました。クライアント(WEB UI)はApollo Clientを使いました。ローカル環境では正常に動いていて、クライアントと正常に通信できているし、もちろんPlaygroundを使ってAPIにリクエストを送ってレスポンスを受け取ることもできていました。
ベースが整ったのでクライアントはGoogle Cloud PlatformのApp Engineスタンダード環境に、APIはフレキシブル環境にデプロイしました。使ったDockerfileはシンプルなNode.jsイメージのものです。
ただ一つ要件があり、GCPのIAPを使って認証の仕組みをクライアントとAPIに持たせる必要がありました。IAPを簡単に説明すると、Googleアカウントを使って認証するマネジメントサービスです。GCPの管理画面上で簡単にできるので問題なく設定はでき、クライアントをブラウザから開くとGoogleの認証画面に飛ばされ、許可されたメールアドレスでログインするとアクセスすることができました。APIもPlayground(/graphql)に同様の手順でアクセスすることはできました。
エラー発生
アクセスすることはできたんですが、以下のエラーが出て何もリクエストを実行できません。
クライアントとAPIの通信状態は何回も繰り返しチェックしましたが問題ありませんでした。原因がわからずかなりハマったんですが、このエラーは以下の方法で解決できます。
解決方法
まずタブに表示されている「Setting」をクリックして設定画面に行きます。そうするとJSON形式で設定が表示されるので、以下の設定を変更してください。
↓
デフォルトの設定だとヘッダーの秘匿情報をドロップしてしまうようでうまく動かないみたいなんですが、この設定を入れることでちゃんとクレデンシャルを認識してくれて、無事動くようになりました。
天才エンジニアが考えるテクノロジーに必要なものとは
Iddris Sanduさんを招待したHEAPSマガジン主催のイベントに参加してきたので、共有したいと思います。
今日はこのイベントでカルチャー×テックを目撃してきます。
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) 2019年12月1日
【アイドリス・サンドゥ】
13歳でグーグルのインターンを経験。15歳でツイッターのデータ解析、16歳でインスタグラムへアルゴリズムを提供、18歳を過ぎる頃には、ウーバーやスナップチャットのコンサルを歴任https://t.co/q8KHkNOz4R
他にも以下のような豪華な方々がスピーカーとして登壇されていました。
GROOVE X CEO 林要さん
LOVOTという小さなロボットを作っている会社のCEOされてます。LOVOT、本当にかわいくて人間がロボットにここまで感情を持てるものかと、なんか不思議な気持ちでした。
Iddris Sanduさんの通訳の方に気を使ってゆっくり喋っていたのが好印象でした。普段からゆっくりだったらごめんなさい。
『ハイパーハードボイルドグルメリポート』ディレクター 上出遼平さん
Netflixで絶賛配信中のグルメ番組(という入り口を準備してるだけの超ハードコアなやつ)を作ってらっしゃいます。失礼ながら見たことなかったんですが、今からNetflix加入したいと思います。
Placy Founder 鈴木綜真さん
音楽の趣向で場所を見つけるアプリを提供されています。なんとなく普段接しているエンジニアに一番近くて話聞いててなんか安心しました。おしゃれでした。
Editorial JETSET 古賀 詩穂子さん
「あんた本屋なんか儲けんからやめとき」と言われながら本屋を作ってらっしゃいます。古賀さんが作ってるフリーマガジン読ませてもらいましたが、ひさびさにこんなに手触り感があって熱量があるものに触れました。
マジでUXやデザインに興味のあるエンジニアは絶対参加した方が良かったと言い切れるぐらい良いイベントで、既存の枠組みからはみ出すということがテック領域にまだまだ足りてないということを気付かされました。
Iddris Sanduとは
Iddris Sanduさんはガーナに生まれて今はLAに住んでいて、冒頭で紹介した通り完全に天才ですが、そう呼ばれるのは嫌いらしい。彼はなぜ自分のことをCultural Archtectと呼ぶのか、という話を皮切りにカルチャー × テックのお話をこのイベントでしてくれました。
HEAPSマガジンのインタビュー記事があるので、詳しく知りたい人はぜひ読んでみてください。
辞書で“アーキテクト”という言葉を調べると「建物を建てる人」のほかに「アイデアの構想を生み出す人」だったり「想像を実際のかたちにする人」とあるんだ。俺は、何かを作り出して、それを多くの人が利用できるように民主化していく。
デザインとは
彼の中で「デザイン」の定義とは、「デバイスと、そのデバイスとの関係性の全体構成」で、例えばソフトウェア + ハードウェア + ユーザーがデザインの領域に入ると説明してました。
UXと言った時にソフトウェアやユーザーだけを考えると片手落ちで、そのユーザーが何のデバイスで使っているのか、場所はどこなのか、などコンテキストを幅広く理解しないと的を得ないものが出来上がってしまって結局使われないという失敗例はよくあると思います。
面白かったのはその関係性という表現で、例えば手を洗っているときに自分は蛇口と関係性を築いていて、自分は蛇口を尊重し、蛇口は自分を尊重している、そんな感覚を私たちに伝えてくれました。リアルとデジタルを融合するのではなく、お互いがお互いをリスペクトしながら関係を結ぶことができると信じている、とも言っていました。
リアルとデジタルの融合という表現はよく聞きますが、テクノロジーがリアルが担ってたものを駆逐するわけじゃなく、かといってリアルがテクノロジーを排除するわけでもなく、実際はお互いがアイデンティティを保ちつつ、お互いを尊重して関係性を築く、未来はそんな形になっていくのかなと思いました。
テックの立ち位置
テクノロジーがどういう立ち位置であるべきか、という話でめちゃくちゃ良い表現だなと思ったのが「テクノロジーはストーリーの最初と最後にあるべきではなく、何かを編んでいるときに入っていく糸のようにあるべきだ」というフレーズでした。
つまり最先端のテクノロジーを使いたいからプロダクトを作る、というのは物語の最初にテクノロジーがあるので共感を得られない。一方、この課題を解決したいという強い意志を持ち、それを実現する手段としてテクノロジーを活用する、というのがあるべき姿だと言っていて、常にテクノロジーはツールでしかないという点を強調してました。
クリエイティビティの源泉
「日本とアフリカは竹の再利用をやっているという共通点があるんだ」というイントロから始まった話が興味深くて、モノやツールの終わりというものは人間が決めるものではない、人間が恣意的にこのタイミングから先は使えないとか、そう決めたところで終わるような話じゃないと言ってました。
そこで僕に刺さったのが「クリエイティビティは制限されたところから生まれる」という発言でした。つまり何かを発明するときは、それを発明するための全ての要素やツールが揃っているから発明されるわけではなく、制限の中でどう突破するかを試行錯誤するから生まれるんだと理解しました。もっとこのモノを使っていくにはどうすればいいのか、足りない中でどうしたらもっと良くできるのか、そう考えることが創造に繋がるんだなと感じました。
イベントに対して
本当に良いイベントで、エンジニアの方にぜひ参加して欲しいなとすごく思いました。いわゆるテック系のイベントってLTがあって、ピザとビールがあって、もくもく会するとかそんな感じだと思いますが、まるっっきり違いました。
会場はおしゃれで居心地が良くて、オーガニックティーやビールの販売があって(どれもエグいぐらいおしゃれ)、登壇者とオーディエンスの距離が物理的にも心理的にも近く、インタラクティブなイベントにするための設計がされているんだろうなという印象を受けました。
会場着いたけど、今まで参加したテック系イベント(もしこれがテック系イベントに分類されるとしたら)の中で一番おしゃれ pic.twitter.com/1ZH5tcxq8b
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) 2019年12月1日
テックとカルチャーを混ぜるという点が登壇者や構成にも現れていて、一部はテック寄り、二部はカルチャー寄りといった構成でしたが、両方を通して共有できるポイントがあって、そこが領域を越えたコラボレーションのヒントになっていて、それを気づかせられるような良いイベントでした。
補足するとテックテックしたイベントはつまんないっていう意味じゃないですよ。ただ領域を越えて、枠からはみ出して、コラボレーションを生むようなイベントがもっとあっても良いんじゃないかなと感じました。
まだまだテックって孤立していて他の領域と交われてないところが存分にあると思います。そのボーダーを溶かしていけるようにアクションを起こしたいなと思いました。
余談
コミュニティっていう単語を今後もっと聞くようになると思った。仕事とか家族のコミュニティとは違うコミュニティが形成されて、そこで遊んだり何かプロジェクトを一緒にやったりするようになる未来が来るのかなと。キングコングの西野さんがやってるオンラインサロンとか箕輪編集室に近いものがどんどん出て来る動きが加速しそう。
未経験からエンジニアになってからの1年半を振り返る
「未経験からエンジニアになった人、ブラック職場で死んでる説」をちらほらTwitterで見るので、生きてる印をここに刻みます。
エンジニアになるまで
こちらをご覧ください。
何をしてたか
WEBシステムの新規開発を主にやってました。と言ってもto Cとかto Bではなく社内向けのシステムなのであまりイメージできないかもしれないですが、例えばSlack Botとか社内ポータルサイトです。基本的には社員の生産性を上げるシステムであれば全て含みます。
程度の差はありますが、1年半で仕事で触った技術はこんな感じです。多分上の説明でイメージするよりかなりモダンな技術だと思いますが、本当に環境に感謝しかないです。
- React
- Node.js
- Next.js
- TypeScript
- Go
- Python
- Docker
- Graph QL
- Neo4j
フロントエンドでもバックエンドでもTypeScriptを書いていたのでJavaScript周りはかなり強くなったと思いますし、一番得意です。何か一つ得意な分野があって、しかもまんべんなく一通り何でもできるという状態を目指していたので、特にJavaScript周辺に力を入れました。
バックエンドではAPIサーバー作ったり、バッチ処理書いたりしました。9割型Node + TypeScriptで書きましたが、残りは少しだけGoで書いたりPythonで書いたりしてました。Goを初めて書いてみてから静的型付けの方が好きになりました。
あとはクラウドインフラ(というかGCP)はだいぶ慣れました。GAE, GCE, GKEあたりを中心に使っていて、内部DNSで名前解決させたり、閉域で通信させたりなど苦手なネットワーク系もチャレンジさせてもらえたので多少は苦手意識が無くなった気がします。それぞれのサービスの特徴も捉えることができたので、最適な組み合わせを考えたりすることができるようになりました。
基本的に環境は全てコンテナだったので、Dockerとはけっこう仲良くなった(というか仲良くならざるをえなかった)と思います。ローカル環境はdocker-composeで管理して、リモートには環境変数が展開されるタイミングを把握しながらシェルスクリプトでビルドしてデプロイする、みたいなことをやってました。Next.jsとかTypeScriptとか使うと一気にややこしくなるしかなり泣かされましたが、ここの快適さが開発速度を左右するのでがんばりました。
シェルスクリプトでデプロイさせる場合もあったんですが、CircleCI使うこともありました。CircleCIの環境でリント、テスト、ビルドをやって全部パスしたらデプロイするような設定を組んでたんですが、どんどんパスしていくのを見るのが楽しくてけっこう好きでした。
コードを書くだけではなく要件定義や設計もやらせてもらいました。といっても社内向けソフトウェアなのできれいに整えられた要件定義書や設計書を用意するわけではないですが、一応何も知らない人が見ても把握できるぐらいの構成図やフローチャートを書いたりしました。図を書くって思ってたよりも重要で、人に説明するときとか頭の中を整理するときとかに図を書けると全然違います。そういったときにドキュメント作成で鍛えられた筋肉が活かせてる気がします。
わりとまんべんなく広範囲の技術に触れられた1年半だったんじゃないかなと思います。本当に良い環境で仕事ができて感謝しかないです。
エンジニアになってみた所感
仕事が問題解決に直結してるので楽しいです。どう課題解決するか考えてる時とか、ロジックを組みながらコードを書いている時とか、ずっと頭の体操をしてる感覚です。例えるなら1日中パズル解いてる感じ?
朝出社してコード書き始めてハッとしたらランチタイムになってて、ご飯食べ終わってコード書き始めてパッと時計見たら退社時間だったりすることもありました。
ただけっこう向き不向きはあると感じていて、ちゃんと言語化はできてないのでいつかまとめたいと思いますが、一つ言えることはググる力が低いとかなり辛いんじゃないかなと思います。わからないことがあったときにググって調べる習慣がないとしょっぱな壁にぶつかる気がします。
それと思ってる以上にコミュニケーションが必要だなってのは感じました。結局ビジネスなので物事を前に進めなきゃいけなくて、そのためには周りの人たちとのコミュニケーションが絶対必要なのは他の仕事と変わらないです。対外的(社外のお客さんとか)なコミュニケーションは少ないですが、少なくとも僕の環境だと対内的なコミュニケーションはかなり多いです。
なのでエンジニアはパソコンの画面見てるだけでいいからコミュ障でもOK!みたいなことは絶対ないです。
辛かったこと
特に最初のころは先輩たちが話してる技術的な内容が理解できず、しかも何がわからないのかがわからないレベルだったので何も聞けなかった状態でした。これがけっこう辛かった。技術レベルが自分より相当上の先輩たちが技術とか設計について話してると全然ついていけず、ポカーンと見てるだけの状態になってたと思います。
でもこれは経験を積んで技術力を底上げしていけば少しずつわかるようになったので、焦りすぎないことも大事かなと今は思います。
あとはやっぱり目の疲労ですね。ずっとPC見てるので慢性的にドライアイ気味ですし、一時的に視力落ちました。いい目薬とかあったら知りたいです。
エンジニアになって後悔した?
まったく後悔したことないです。上でも仕事が問題解決に直結していると書きましたが、本当にそうだと思えるので仕事が楽しいです。だんだんプライベートと仕事の境界が溶けていっていて、仕事の課題を解決する方法とプライベートで好きで勉強してることがかぶることがあるので、今までよりいきいきと仕事できてる気がします。
プライベートで勉強してた?
やってました。僕はフロントエンドが好きなんですが、業務ではどちらかと言うとバックエンドが多いのでプライベートではフロントエンド中心に勉強しようと意識してました。
フロントエンドの中でもReactに興味があったので何か作ってみようと思ったんですが、基礎的な知識が無さすぎてどこから手をつけていいかわからなかったので、まずUdemyでハンズオンをやることにしました。カリキュラムを一回通して一通り理解したところで自分でReactを使ったWEBアプリを作り始めて、リリースすることができました。
/
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) 2019年11月24日
WEBアプリをリリースしました🎉
\
複数のSNSプロフィールを一か所で編集できるツールを作りました✨
TwitterとFacebookに対応してます
プライベートで少しずつ作っててやっと世に出せてよかったです!データは一切保存しないので、気軽に使ってみてくださいhttps://t.co/EkcbUsBOM5
あとは本をちょくちょく読んでました。オライリーのJavaScriptやオブジェクト指向に関する本など技術的な領域も読んでましたが、わりとスクラムとかプロジェクトマネジメントとかチーム開発に関わる部分を重点的に読んでたかもしれません。
なぜ未経験エンジニアが消えるか
未経験からエンジニアになった人がSNSからいなくなるというのは事実としてあるとおもいます。実際に僕もTwitterを見ること自体この1年間辞めてました。ですがその理由はブラックな職場に押し込められたとかすでに辞めちゃったとかではありません。
理由はまずシンプルにTwitterよりも技術のキャッチアップに時間を使いたいと思ってました。発信することで得るものがあることはわかってるんですが、ツイートするだけでもいろいろ考えちゃうタイプだし、質の高いアウトプットをするためにも今はまずインプットの期間だと決めてました。
もう一つの理由としてはSNSって基本的にキラキラしたものしか流れてこないので、1から頑張ってる時期に見ちゃうとけっこうメンタルやられます。技術力のすごい人とかめっちゃフォロワー多い人とか見てると「俺何やってんだろ…」ってブルーになるしデメリットの方が大きいと思ったので、見ないようにしてました。でもここは1から何か積み上げている状態の時でも周りとわいわいやりながらできるタイプの人もいると思うので、人によるところはあるかなと思います。
これから
1年半以上エンジニアとして働いてある程度慣れてきたので、少しずつ情報発信やコミュニティに参加する方に力を入れたいと思っています。多少はTwitterをやる余裕もあるかなーと思ってるので、ぜひフォローお願いします。
何か質問などあれば気軽に聞いてください!
26歳営業が未経験からプログラミング勉強してエンジニアになるまでの話
背景
なぜエンジニアになろうと思ったか…とかはこっちの記事を見てくれたらうれしいです。この記事では実際にエンジニアになるまでの全体の流れをメインに書いてます。
前職の仕事をしながら、「このままの仕事でいいんだろうか」とか「本当に自分がやりたかったことってなんなんだろうな」とか考えていたときに、「やっぱり自分はプログラミングをやりたいんじゃなかろうか…」という気持ちがわいてきたんですね。
MacBook Proを買う
2017年10月
いきなりどうでもいい話すんなよと思ったかもしれませんが、僕にとっては一大イベントでした。「自分は多分プログラミングが好きだ」という仮説は立ったんですが、それだけで会社辞めちゃうのはあまりにも見切り発車すぎる気がしたので、とりあえず仕事終わりや休日にプログラミングをやってみることにしました。
プログラミングを始めようと思ったんですが、パソコンを持ってませんでした。持ってたWindowsは福岡の実家に置いてきてたので、送ってもらうか新しく買うかどちらかを選ばなきゃいけませんでした。で、思い切って買っちゃえばプログラミングのモチベーション上がるんじゃないかと思って買いました。
大学に入ってすぐ(5~6年前)からMacBookが欲しかったんですが、Windowsを持ってたし別にMacじゃないとダメな合理的な理由がなかったので、ずっと我慢してきたんですよね。26万円ぐらいでした。翌月のカードの請求見て走って逃げようかと思いました。
Macbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しいMacbook欲しい#mac #macbook
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) January 25, 2016
でも本当にこれがきっかけだったと言っても過言じゃないかもしれないです。
N予備校に入学
2017年10月〜2018年12月
小学生の頃にHTML&CSSをメモ帳に書いて個人ホームページを作ったり、WordpressでECサイトを運用してみたりした経験はあったのですが、プログラミング言語にはほぼ触れることはありませんでした。ほとんどコード書かなくてもECサイト作れちゃうご時世なのです。
「とりあえずMac買ったしプログラミングを勉強したいと思ってるけど、どうやってやろうかな〜」といろんな学習系サービスを探していたときにN予備校を見つけました。
N予備校について書いた記事に対するコメントで
N予備校から就職とか使いものならんやろwwwとなめてたけど、 これをすべてできるなら及第点どころか即戦力やな。
まじな話をすると、N予備校のプログラミング入門コースやるのがオススメ。 ..
というコメントをしているのを見て「マジかよこれさえやれば即エンジニアなれるじゃん」と思ってやってみることにしました。
N予備校は大学受験のための教育を高校生向けに提供していて、月額1,000円でアプリや動画で勉強ができるサービスです。そこに新しくプログラミングコースができました。内容は「複数人で共有できる予定管理アプリ」をNode.jsでつくります。内容は未経験には重ためでボリュームもだいぶあるんですが、とてもわかりやすく根元から説明してもらえるので、なんとか最後まで終わらせることができました。
基本的な学習スタイルは解説資料と動画を見ながら実際に自分のMacで作業していく形です。動画は生放送とそれの録画版があって、生放送だとリアルタイムで先生に質問しながら授業を進めていきます。なので他の生徒がつまずいたとこや疑問に思った点を解決しながら進めていくので、初心者でもちゃんと理解しながら学習できるようになってます。もちろん録画版にもそのコメントは残っているので、時間を気にせずいつでも勉強できます。
この時点では「WEBアプリケーションのぼんやりした概要はつかめたかな…?」ぐらいだったと思います。
会社に退職通知&転職活動
2018年1月〜2月
一応会社規定としては退職1ヶ月前に通告することが定められていたので1月中に上司に伝えたんですが、「仕事が忙しすぎるので3月末まで勤務してくれないか」とお願いされたので、まあいいかと思って承諾しました。
N予備校でNodeを一通りやってみたんですが、JavaScriptを基礎から理解できてない感じがあったのでこのころはドットインストールで簡単なJSアプリを量産してました。ロジックを組み立ててコードにして一つのアプリをゼロから作るというプロセスにはある程度慣れました。
そしてこのころはWantedlyで転職活動をやってました。未経験でもエンジニアとして雇ってもらえそうなとこを探して、5社ぐらいカジュアル面談を受け、2社面接まで進みました。1つ目は受託系の会社。もう1つはWEB制作会社。
結果は全部落ちました。やはり自分のスキルの無さが一番の理由だったかなと思ってます。20代後半になって「経験はないけどがんばるるので雇ってください」というスタンスは通用しないんだな…ということを実感しました。あとは見せれるものやアピールできるものがあまりにもなさすぎて、企業側からしたらエンジニアとしてのポテンシャルがあるのかどうかの判断すら難しい候補者だっただろうなと振り返ってみて思います。
プログラミングスクール探し
2018年2月〜3月
転職活動がうまくいかなかったことから、照準をプログラミングスクールに合わせました。やっぱりある程度はスキルを身につけてないと相手にされないし、うまく転職活動をサポートしてくれるパートナーが欲しいと感じていたからです。
転職をサポートしてくれるスクールだけに絞って探した結果、TECH::EXPERTにしました。理由は別で書いたので、ぜひ見てください。
Ruby
2018年1月〜3月
大昔にRubyは本当に基本的な文法だけかじったことがあったんですが、すでに脳内から消え去っていたのでもう一度学び直す必要がありました。
まずはじめにProgateのRubyコースをやってみたんですが、これがめちゃくちゃわかりやすくてどんどん学んでいくことができます。ですが、どうしても無料で学べる範囲だと一つの技術をマスターするには物足りないです。なので有料プランへ切り替えるか迷ったんですが、もうすぐ無職になる僕は1円でもセーブしたかったので他を探すことにしました。今考えればそこまで節約する必要はなかったと思います。
それでCodecademyをやってみるとある程度ボリュームがあって、新しく学ぶ部分が多くてわりといい感じでした。幸い英語は苦手じゃないので、いい英語の勉強にもなると思いCodecademyでRubyを学ぶことにしました。
でもわかりやすさでいうとProgateですね。自分の勉強の経過とかをTwitterにシェアすれば他のProgateユーザーから応援してもらえるし、オフラインのオフ会も開催されているのでモチベーション上がります。今からプログラミングやりたいならProgateをオススメします。
Railsチュートリアル
2018年2月〜4月
Codecademyを一通りこなしながらいろいろ探してたところ、Michael HartlさんのRuby on Rails チュートリアルを見つけました。内容は環境構築からTwitterのクローン的なものを作るというもの。
実は3年前ぐらいに半分程度やったことがあって、そのときはバキバキに挫折しました。初心者からするとかなりハードな内容です。もう一度チャレンジしてみようと思ったんですが、やっぱり見事に忘れてました。でも進めていくにつれてわりと楽しくなってきたのと、もう挫折はしたくないという気合いでなんとか進められました。
このチュートリアル自体はcloud9というクラウド開発環境を推奨してるんですが、N予備校でせっかく習ったのでVirtual BoxとVagrant使って仮想環境で進めてみました。あんまり初学者の段階で仮想環境触ることってないと思うので、いい練習になりました。
内容は初心者からするとかなり濃くて、全ての説明は書いてないので自分で調べる必要があるし、意味不明なエラーが出たりして何回もつまずきましたが、エラーに対する恐怖感とかわからないことに突っ込んで行くことには慣れました。
振り返ると、このタイミングでRailsチュートリアルやったのはすごくよかったです。MVCの概念を大枠で理解することができたので、スクールのカリキュラムを高速で消化できました。そのおかげでやったことないSQLなどにフォーカスして効率的に学習できたと思います。
あとRailsチュートリアルとN予備校でよかったなーと思うのはGitです。常にGitを使いながら勉強してたので、TECH::EXPERTの入学時点ではぶっちぎりでGit使えてたと思います。これはめっちゃ助かった。
ただ注意点としては、初心者がいきなりRailsチュートリアルから入ると絶命します。チャレンジする前にある程度は基礎を固めたほうがいいです。ProgateのRubyとRailsを最低2周ぐらいはしてないと厳しいかな…それでも厳しいぐらいかもしれません。
TECH::EXPERT
2018年4月〜6月
スクールでどんなことしてたかは毎週このブログでまとめてたので、そちらを見てください。雑にまとめるとRailsでいくつかアプリを作りました。Pairsのコピーとか、チャットアプリとか。
今日がチーム開発の最終発表日でした!
— 金子幸三郎 (@Kosaburo_Kaneko) July 6, 2018
Pairsをコピーできただけじゃなく、ちゃんと一つのアプリとして機能するものを作れてほんとにいい経験になりました!
オリジナルの追加機能としてユーザー検索画面でホバーすると画像が切り替わるようにしました👈
それでは夢のようなPairsをご覧ください🕺 pic.twitter.com/boAwhC8dhL
転職活動
2018年5月〜6月
スクールに通いながらほぼ同時期に転職活動を進めていました。面接やその準備等でけっこう時間は使うんですが、普通に転職活動するよりはスクールにもろもろ任せられるので勉強に集中できます。
面接した会社のトータル数は両手で数えられる程度でした。わりと早く転職が決まったほうだと思います。このころは面接と勉強でけっこう時間がなかったな〜という印象です。それでもチーム開発は進めていたのでメンバーに迷惑はかけれないし、わりと大変でした。
「面接で技術的な質問をされて、その質問が初歩的な質問なのに答えられないのが一番やばい」と思っていたので、基礎的な部分を本を読んでカバーしようと心がけてました。SQLとかHTTP通信とかオブジェクト指向とか、プログラミングの土台にある技術を習得しようとしてました。この辺はいつまでたっても重要なところなので、勉強しておいて損はないと思います。
で、内定をもらえたわけですが、僕が「カリキュラム以外のことを勉強していた」というところを特に高く評価してもらえたそうです。実際本当に何も考えずに卒業するとスクール卒業生はみんな金太郎飴状態になっちゃうと思うんですよね。学ぶカリキュラムは同じなので、なぜエンジニアになりたいのかとか、どういうエンジニアになりたいのかとか、見えづらい人材になりがちです。
例えば
- 前の業界が非効率的だった→作業効率化させたいのでPythonやってます
- 簿記の資格持ってて数字の出し入れが好き→SQLが楽しくて勉強してます
- 小さいころから絵を描くことが好き→CSSのアニメーションで表現したい
(ちょっと無理やり感ありますが…)
とか別に内容は100人いれば100通りのストーリーがあると思うのでなんでもいいと思いますが、それを自分の言葉で表現できることを心がけてました。
その他もろもろ
不安対処法
わりと早く転職が決まった方ですが、ふとしたときに本当に転職できるのかものすごい不安に襲われることがありました。転職できたとしてもめちゃくちゃブラックな会社だったりするんじゃ…とか、本当にエンジニアとして一人前なレベルまで技術的に成長していけるのかな…とか。そんな時はいろんな記事を見て勇気をもらってました。
特にゆかさんのnoteはエンジニアになろうと思ったきっかけの一つでもあります。何回も読み返しました。いやー本当にこの記事に出会えてよかった。退職届を出す引き金を引いたのは完全にこの記事です。
お金について
だいたい3ヶ月で生活費で70万ぐらい無くなりました。これには授業料の40万弱は含まれてません。授業料を分割払いにしててよかった…。
なので70万ぐらいあればスクールに入って卒業するまでは心配いらないと思います。別に極端に切り詰めた生活とかではなかったです。
時間
スクール入る前はなんか本当に時間的に切り詰めた生活するかなと思ってたんですが、個人的にはそんなに切羽詰まった感じではありませんでした。お酒飲みに行くこともありましたし、週に3回はジムに行ってました。
むしろ他のこともやりたいという気持ちが強かったので、なるべくプログラミングを効率的に学習しようというモチベーションになった部分もある気がします。
Twitterとブログ
この二つをスクールに入学したタイミングで始めました。これは個人的にはかなりよかったと思ってます。スクールの人から「ブログ見たよ〜」って言われたり、面接官から「ブログ見たんですけど、今後も続けますか?」とか質問されたり、意外と見てくれてるんだな…と思いました。
スクールに入る前に転職活動しているときに、いろんな面接官から「アウトプットしないとダメだよね」って何回も言われていたので、この二つは継続してやろうと決めてました。でも僕は正直どっちも得意じゃないので、Twitterは最低一日一ツイート、ブログは一週間に一記事を必ず上げることを目標にしてました。
Twitterを始めたことで本当にいろんな人と出会うことができました。Progateオフ会に参加させてもらったり、Yahoo!ロッジでのもくもく会に参加させてもらったりしました。みなさん本当にモチベーションが高くて、いつも刺激をもらってました。本当に感謝しかないです。Twitter始めてよかった…!
というわけで、もし興味を持っていただけたらフォローしてもらえるとうれしいですm(_ _)m
TECH::EXPERTが一番オススメなプログラミングスクールである理由
プログラミングスクールはすごい勢いでどんどん増えてます。でも何を基準にすればいいのかなかなか難しいし、まだ新しいスクールがほとんどなので実際どんな感じなのかあまり情報がないですよね。
今実際に僕はTECH::EXPERTでプログラミングを勉強しながら転職活動をしているので、なぜこのスクールを選んだのか、僕の意見を書こうと思います。
前提
僕のプロフィールはブログトップから飛べるAboutページやTwitterを見てください。
前提としてエンジニア未経験からの転職を目標にスクールを選びました。なのでフリーランスになりたい人や起業したいという人にはあまりあてはまらないかもしれません。でも転職を希望しているのであればガッチリ参考になると思います。
複数のスクールに実際足を運んで話を聞いているのである程度は比較できたかなとは思いますが、なんせTECH::EXPERTは現在通っているスクールなのでかなりバイアスかかってしまってる前提でお願いします。
選ぶときに考えてたこと
カリキュラムは度外視
未経験から転職する場合だと企業側が見るのは面接時点でどのような技術を持っているかというよりも、プログラミングに対しての適性や継続して技術習得するモチベーションがあるかなど、ポテンシャルの方を重視します。
それに未経験からプログラミングを習得する場合、勉強する内容によって数週間で他の人と強烈に差がつくことはないです。差がつく要因としてはモチベーションの方が圧倒的に影響します。勉強内容というよりも、目の前にあるものを貪欲に吸収していけるかどうかです。
なので個々のスクールがどのような教材を使ってるとか、どういうカリキュラムかはあまり関係ないと考えてました。モチベーション保ってスクールに通えばどのスクールでもある程度のスキルはつくので、スクールを選ぶときに教育内容基準で選ぶのはオススメしません。
メンターの質は比較できない
ネット上のいろんなスクールのレビューで「ここのメンターはレベルが低い」とか「あまり教えようという態度じゃなかった」とかいう評判をちらほら目にしていて、そんなメンターだったら嫌だな…と思ってました。
でもよくよく考えればそのレビューをした人たちというのは多分一つのスクールのメンターしか知らないと思うんですよ。なので他のスクールと比較してメンターのレベルが高いとか低いとかはわからないんですよね。何個もスクール通った人って相当レアケースなので。
「ここのメンターはレベル低いなあ」と思ってる人がもし他のスクールに行ってみたらさらにレベル低いかもしれないし、その逆も然りです。というわけでメンターは比較しようがないので、ここを軸に選ぶことはできないと思います。
EXPERTを選んだ3つの理由
転職保証
転職が目標だったので、やっぱり転職を保証してくれるとこがいいなと思ってました。TECH::EXPERTでは転職保証があるので、もしもの時は授業料が全額返金されます。
卒業生が全くどこにも行けなかったなんてことは基本的には起こらないんだろうなと思います。ですが、僕は転職保証はスクール側の責任と自信の現れだと思っているので、それがないスクールには大事な数ヶ月を預けたくないなと思います。
なので授業料が無料(もしくはかなり安い)とこはオススメできないです。しっかり生徒がどういうエンジニアになりたいか、どういう組織で働きたいか、そういうところまで考えた上で転職するまで面倒を見るとなると、生徒側からもお金取らないとそりゃしっかりしたサービスは提供できないと思います。
ちなみにお金を払った分、TECH::EXPERTの渋谷校はむちゃくちゃ快適です。静かで涼しいし、Wi-Fi爆速です。1杯100円のコーヒーメーカーもあるので、好きなときにカフェイン摂取できます。あとめっちゃきれいです。間違いなく僕の家より100倍ぐらいきれいなので教室に行くモチベーションにもなります。
チーム開発
企業で働くエンジニアは100%チーム開発することになります。なのでチームで働くことをイメージしながらプログラミングを学習しているかどうかは結構大きいと思ってます。
もちろんチーム開発の技術的なことも重要ですが、スクールで初めて出会った人たちとチームを組めばコミュニケーションスキルやチームワークみたいなところも鍛えられます。
スクールに入る前に何社か未経験エンジニアとしての採用面接受けたりしてたんですけど、そのときに企業は僕が「チームの一員としてフィットするかどうか」という部分をかなり気にしてました。結局企業に入るということはチームとして働くことなので、もっともだと思います。
その部分を「スクールでチーム開発をした」という実績でアピールできるのは差別化になります。あとチーム開発で使うGitとかSlackはほぼ間違いなく転職してからも使うので、それを早い段階から習得できるというのも強みです。
コネクション
上記2点に関しては実は他のスクールでも満たすところは実際あります。ですがTECH::EXPERTが圧倒的な強みを持っている(んじゃないかと僕が思っている)のはこれです。
TECH::EXPERTの運営会社は「TECH::CAMP 研修」という事業もやっていて、企業にプログラミングの研修サービスを提供しているんですね。僕がスクール選びの前に転職活動していたら「TECH::CAMP 研修」を受けたことがあるという企業と話する機会があって、かなりその評判が良かったんです。
研修の評判が良ければTECH::EXPERTの評価も連動して上がりますし、いいプログラミング教育を企業に提供している会社であれば、その会社がやってるスクールの卒業生もわりと鍛えられているだろうと考えるのはごく自然です。
あと単純に日ごろからそういう経路でも企業とコンタクトしているはずなので、他のスクールよりも企業の採用意欲とかキャッチしやすいと思います。そうなれば他のスクールよりも卒業生を紹介しやすいはずです。
なので研修サービスがある分、単なる転職エージェントよりも提案力も強いはずですし、いろんな企業とのコネクションがある程度蓄積されている…と考えてます。 結局転職を目標とするのであればここが一番重要なところなので、ここが一番強そうなTECH::EXPERTにしました。
実際行ってみてどうだったか
けっこう書く勇気がいりますが、思い切って書こうと思います。本当にこのスクールのことは好きですが、じゃあ良くないな〜と思ったとこがゼロかと言われるとそうではないので、公平に書きます。
いいとこ
メンターさん
他のスクールに通ったことがないので比較しようはないんですが、メンターさんは技術力が高くてやさしい人ばっかです。ほんとに個人のレベルに合わせて丁寧に教えてくれます。
自分より全然年下のメンターさんがめちゃくちゃ技術力持ってたりすることもあって、いい刺激になります。超有名企業で実際に働いてたりするメンターさんもいるので、現場の話を聞くこともできます。本当に勉強になったなーと思うことは、ほとんどメンターさんのおかげでした。
メンターさんが生徒に言ってたこと⚡️
— こーさぶ@未経験エンジニア (@Kosaburo_Kaneko) 2018年7月19日
●エラー文調べずに質問するのはありえない
●実際の現場はそんな気軽に聞けない
●他人の時間使ってるんだよ?
●英語読む気ないならエンジニアは諦めた方がいい
●スクール卒業生は調べる力がなさすぎ
厳しいけど、ここまで言ってくれるのって貴重だな🤔
環境
とりあえず教室が綺麗です。Wi-Fiめちゃくちゃ早いです。ぼろっぼろの教室だとモチベーション下がりますが、こんだけ綺麗だと自然に教室に行きたくなります。周りに安くて美味しいランチも多いです。
わりとここはモチベーション保つ上で影響がでかい気がする…
転職実績
ここはほんと他のスクールに圧倒的な差をつけてると思います。たぶんウェブサイトを見比べてもらえたらわかると思います。企業名は出せませんが、有名企業への転職はざらにあります。
研修サービスがあることが理由かどうかは正直わかりませんが(というか多分違うw)、IT業界のコネクションは相当強いなと感じました。「なんでそんなとこのコネクションあるんですか」みたいなこともありましたし、「行きたい会社があるなら、コネがなかったとしてもどうにかしてつなげる」と言ってくれたりもしたので、この点は安心していいと思います。
事業の成り立ち
けっこう人材紹介会社がスクールを始めたパターンってあるんですが、個人的にはこのパターンの成り立ちのスクールはあんまり信頼できません。
なぜかというと、人材紹介会社がスクールを始めるパターンは常に「人材紹介」が軸にあるようなイメージがあるからです。「人材紹介事業の売り上げを上げるためにどうするか」を考えたときに出てきたのがプログラミングスクールなんじゃないかと。
その点TECH::EXPERTは「エンジニア育成」が軸にあります。社長も元エンジニアですし、「転職させたら終わり」とは思ってないです。エンジニアになればいいことがいっぱいあるし、社会のためにもエンジニアを増やしたい!というところから始まったスクールだと思ってます。なのでこれはほぼ言い切れますが、「仲介料さえ入ればいいからSESに売り払う」みたいなことはないです。
切磋琢磨できる仲間
TECH::EXPERTは入る前に選考があるので、ちゃらんぽらんな人はまずいません。それどころかみんな本気でエンジニアになりたくて入ってきてる人たちばかりなので、すごくいい刺激をもらえます。
なんでエンジニアになりたいと思ったかとか、これから何がしたいかとか、そういう話だけじゃなくてもっとプライベートな話をしたりとか、切磋琢磨した仲間であり友人をつくることができました。
よくなかったとこ
段取り
正直、入ってすぐはこれからどう進めていくのかがわからなくて、けっこう不安でした。もちろんカリキュラムは進めるんですが、じゃあいつごろ面接を開始するのか、チーム開発のメンバーはどうなるのか、スクールは自分の希望の求人を持ってきてくれるのか、いろいろ事前説明がなかった点がありました。
あとでこちらから質問したらいろいろ説明してもらえたし、結果的に想像と違ったみたいな部分はないんですが、とはいえ別に不安にさせる必要もないかなと思います。
横のつながりが弱い
「同期」ってすごい特別な存在なのに、それをつくれるタイミングって人生の中で本当に限られてると思うんですよ。でもTECH::EXPERTでは同期ができます。しかもみんな未経験からエンジニアになりたいという同じ志を持った人です。
そんな千載一遇のチャンスなのに、あんまり交流する機会がありません。何もしなければたまたま同じチームになった5〜6人ぐらいしか深く知るチャンスはないです。運よく活発で仲がいい同期だったのでご飯行ったりしてましたが、そうじゃなかったらけっこうさみしかったかもしれません。
スクールにいる間も友達と呼べる人がいればもっと楽しんで学習できるし、スクールを卒業してからもいろんな情報交換をすることもできます。こんなにコミュニティを作りやすい環境はないのに、交流する機会がほとんどゼロだったのはちょっと悲しかったです。スクールとしてここにもっと注力してもいいんじゃないかと思いました。
最後に
ちょっと身もふたもないこというと、できる人ってどこのスクールで勉強してもあんまり変わりないと思うんですよね。そのときに究極的に大事なポイントは自分が「いいな」と思う会社に転職できるか、です。この点に関してTECH::EXPERTは文句のつけようがないです。
もしスクールに行くことを考えているんだったら、僕は圧倒的にTECH::EXPERTをオススメします。